白金新聞は東京白金の粋な情報を発信するWEBマガジンです。

とんかつビフテキ大五<前編>

今回のインタビューは、
白金の名店
“とんかつビフテキ大五”さんです。

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1.マスターの愛称で親しまれている
店主田中五郎さんはとんかつ道40年を越える。
秋葉原の名店丸五出身、
白金の地で創業30年

2.とんかつ屋の枠をこえたモダンな内装と、
白金の土地に合わせ創作を繰り返す姿勢に
経営センスと努力を感じる。

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田中五郎(たなかごろう)さん
:プロフィール
武蔵小山出身
高校卒業後、日産に入社。
その後、東京會舘 に就職し料理の道へ。
秋葉原”丸五”で修行し、白金で独立。
現在、とんかつ歴40年を越える。

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とんかつは
子供の頃からの好物、
ご馳走だ

明治時代に日本に入ってきた洋食。
フランス料理”cutlette”(コートレット)の調理方法をもとにポークカツレツが誕生。
キャベツを添えて味噌汁、ご飯、漬物がついたとんかつ定食が定着。

多くの説があるが、
1895年(明治28年)創業の東京銀座にある老舗洋食屋
煉瓦亭“が発祥といわれています。

その後も独自のこだわりを持ったとんかつ専門店が増え、
名店といわれる歴史を重ねたお店も多くあり

近年では、食の世界を知り尽くした3人が、
とんかつの奥深さ、旨さの真髄を紹介する
「東京とんかつ会議」(ブログ、TV番組)がスタート。
とんかつに再びスポットが当たっています。

東京會舘に就職
東京會舘といえば、ジャケットでも羽織っていかなくては!
と、ちょっと緊張感のある高級建築物。
マスターはラウンジでデザート部門に配属されたそうです。

マスターと奥様のママさん(田中なな江さん)
にお話を伺いました。

マスター
料理人の修行は皿洗いからが基本でしょ?
でもね僕はデザート部門だったから、
レストランで毎日皿洗いをする同期を差し置いて
調理ができたんだよ。あくまでデザートだけど笑

白金新聞
レストランだとスタッフも多いですから
調理まで何年もかかりそうですよね

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丸五の社長に開店記念に頂いた骨董品

とんかつの名店
丸五の扉を叩く
マスターは、とんかつ好きなら誰しもが都内上位にあげる
秋葉原の名店丸五(まるご)で14年勤め、
社長にお店を任せたいとお言葉を頂いたのですが
夫婦で独立に至ったそうです。

白金新聞
丸五に入ったきっかけは、料理人の友人の紹介ですか?

マスター
え~…なんだっけ笑
ん~…夕刊だ!
新聞の夕刊の求人募集をみて受けたんだよ
理由は住んでたとこから日比谷線で一本だから

白金新聞
え!?!?通勤しやすいってだけですか?笑
かなりの名店だと思うのですが

ママさん
当時は、グルメブームより前の時代だから
そこまでみんながみんな食にこだわるとか
雑誌でお洒落な有名店を紹介なんてなかったのよ
今でこそ内装がモダンで綺麗な飲食店がいっぱいあるけどね

白金新聞
グルメブーム!?そうか
センス良いお店選び特集(キラキラ☆)なんてなかったんですね
そんな時代でしたか…(確かに)

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大五前のバス通り

自由が丘か白金か?
地元の人には
鬼門と言われてた
店舗で開業

マスター
ここお店は、うちが入るまではさ
飲食店が入っては潰れ、入っては潰れという
鬼門て言われてたみたいなんだよ
白金高輪駅ができるって聞いてから開通まで5年は遅れたんじゃないかな笑

白金新聞
駅もなかったんですね
前回インタビューした大信さんからも聞きましたよ
誰もが鬼門だって笑

マスター
そうそう、白金だと大信さんの方が先輩だから
よく知ってるはずだよ

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物件は決めたが、
さっそく問題が

ママさん
さあ物件は決まった!ってところでね
開業資金を貸しもらう公庫に、場所が悪すぎるから貸せないって…
白金という土地が、陸の孤島といわれてて
さらに鬼門の店舗、こんなとこに食べに来るのか?
っていわれてね〜

マスター
知人で年商ウン十億の大社長さんが
保証人というか、
彼(マスター)は真面目だから
お店の成功を保証するって公庫の人に話してくれたんだよ
当時、今よりも”保証人だけは絶対なるな”って時代だったのにだよ

白金新聞
恩人ですね

マスター
大社長がいなかったら大五はなかったよ

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最初の一年は無休で営業

マスター
データ取るためだね(あっさり)
1年やって忙しい日、暇な日のデータとってね
しばらくして、木曜日を半日休業にしたり
今じゃ考えられないけど従業員は二人(マスターとママさん)
暇な日は僕ひとりだけ笑

白金新聞
本当に考えられないですね。
今は行列のできる名店、
スタッフは5人ですよ笑

マスター
夜の営業でお客さん7人くらい来たら、
今日は混んだね〜って話してたよ笑

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当時、とんかつ屋と思えない
モダンな内装


ママさん

知人にセンスの良い建築家がいるって
紹介してもらってね
当時、とんかつ屋どころか飲食店としても
斬新な内装だったはずよ

白金新聞
現在でもモダンだと思います!

ママさん
うちの後に恵比寿松栄寿司の息子さんが、
小料理屋って雰囲気のお寿司屋さんを
かなりお洒落な内装に改装してね
よく食べに来てたから、
ちょっとはうちに影響受けてるはずよ
(↑ちょっと強引…笑)
その辺りからかな?グルメブームは

白金新聞
そうなんですか!?
松下グループといいますか、
隣町の恵比寿にたくさんの店舗をもつ
ピューターズさんですか??

マスター
そうそう、よっちゃんの会社
あっちの方が桁違いに大成功して大社長になってるけどね笑

白金新聞
ほぉ〜〜〜凄いですね

大五料理写真44
30年前にロースカツ定食
¥1500高い?安い?

マスター
オープンしたての頃、地元のお客さんに
『この辺(下町)でこの値段でやって、何年もつかね〜』
っていわれてね

白金新聞
厳しいお言葉ですね

マスター
そのお客さん…その後、何回も来てくれて笑

白金新聞
心暖まるお話ですね笑

マスター
地元の先輩方が婦人会の集まりで使ってもらったり、
同じマンションに住んでいた歌舞伎役者さんに可愛がってもらったり、
恵比寿の松栄寿司の親方にお客さんを紹介していただいたりと

ママさん
有り難いことにお店が年々忙しくなってきて
忙しい日は近所の下町育ちの女の子にバイト入ってもらってね
そのバイトの同級生の子が、また一人また一人と紹介してくれて
どうにかやってこれた、地元の繋がりって大事だね

次回後編では、
白金の人々に愛され、
胃袋を満たしているのは
とんかつだけじゃないんです!
酒の肴から丼ぶりまで
豊富なメニュー(50品以上)
バリバリ出前配達もやってるんです


とんかつビフテキ大五

定休日 月曜・第3火曜
営業時間 11時30〜14時 17時30~21時
住所 港区白金1-25-21  日興パレス1F
電話番号 03-3444-2941

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